時候の挨拶
10月
当地は秋の気配が感じられる穏やかな日和が続いております。ただ首都圏での台風25号による
再度の水害に心を痛め、被害に遇われました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
9月、「外内島きゅうり」の生産者、上野 武さんの葬儀に参列して来ました。享年87歳。
絶滅の危機にあった地域の在来野菜「外内島きゅうり」を当時ただ一人で、守り育てて
くれた方です。「外内島きゅうり」は皮の薄さ、肉質の瑞々しさが特徴で、その後の調べ
で漬物用として江戸時代から栽培されていた貴重な在来野菜であることも判明しました。
「外内島きゅうりみそら漬」は「本場の本物」に登録、また「外内島きゅうりピクルス」は
今年の全国漬物グランプリで「地域特産品特別賞」を受賞しております。上野さんの葬儀
会場には遺族の皆様の思いのこもった、新聞、雑誌に掲載された懐かしい記事、写真。
初めて見る英文の紹介文。種子採り用「外内島きゅうり」の現物。それぞれ「外内島きゅうり」
に関して貴重な第一級の資料と感じてきました。これらの資料が飛散すること無く永く保管
されることを願っております。ご遺族の皆様が整理した貴重な資料で、上野 武さんの生涯
は一人の農業人として「外内島きゅうり」を自身の「後世への最大遺物」として旅立たれた
高尚なる一生と感じてきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。 本間 光廣
